●●●生活環境●●●
【癒しの効果】
緑化には見る者への心理効果もあります。
緑を見て植物の発する揮発成分を吸うことで、ストレス解消、精神の安定化、肉体疲労の
回復促進といった効果などが期待できます。
アロマテラピーや園芸療法といった言葉を聞いたこともあるでしょう。
ストレスから逃れたい、と安らぎを求める人の多くは、ガーデニングやアロマテラピーに
強い関心を持つようです。
そういった人に対して、屋上緑化は緑を使った療法として、あるいは情操教育の場としても
活用されています。
これは緑を見たり、間近で接するだけではありません。
自分で植物の世話をすることで情緒を安定させる精神的な効果、作業による運動機能の回復
を促す身体的な効果、植物を媒体としてのコミュニケーションを通じ、社会性を向上させる
活動社会心理的効果などがあります。
こういった園芸療法に活用するため、屋上緑化を導入する施設も増えています。
【アメニティーの向上】
殺風景だった屋上を安らぎのある空間にすることで収益性の向上に寄与します。
それまで利用されていなかった建物の屋上に庭園をつくることで、建物内の従業員の人々の
憩いの場所として、コミュニケーションの場として活用することができます。
病院なら患者や来訪者に癒しと安心感を与える場所となります。
【教育的効果】
植物などの自然にふれる体験は、子どもの発育にとって大切です。
生命の誕生や成長に接することでその尊さに気付き、感動し、学ぶことでしょう。
屋上緑化により、自然や生命にふれる体験的な学習が可能となります。
環境学習課題を実験的に学習するために屋上緑化を行っている学校もあります。